『転がる石の上機嫌』

転がって、転がって、小さな善きものがあなたに届けられますように。

大きなうねり

大きな流れやうねりが一度できてしまうと、その原因を作った当事者や関係者の思いに関わらずとんでもない方向に転がって、もう誰にも止められなくなってしまうものなのだなぁというのが最近よく思うことです。

行くべきところに行き着いて、落ち着くのを待つしかできないのかもしれない、と。

 


弱い立場の人たちが我慢や苦しみを強いられて泣き寝入りせずに済むようになってきたのは良いことだと思う一方で、報道や情報が過熱しすぎてやしないかと何だか見ているだけで疲弊してやり切れないものを感じたりもします。

 


すべてを明るみにして、さらけ出して、糾弾して、それが思わぬところで別の誰かのしわ寄せになり、また違う不幸が生まれて。

そんなの誰も幸せにならないのでは?…とか。

 


みんな自分が大事だし、立場があるし、守りたいものがある。

生きていかなくてはならない。

それは分かるし、当たり前のことなのだけど。

 


今までずっと見過ごしてきたのに手のひらを返すようにバッシングするメディアにも、人権侵害というもっともらしい理由を付けて起用タレントのCMスポンサーを離れていく企業にも、1ファンとしてはやり場のない怒りしかないです。

 


過ちを認めて謝罪してそれなりの対策もしているのにまだ騒いでいる被害者の会の人たちにも、悪いけど良い感情はあまり持てなくて。

もっと言えば、多かれ少なかれ芸能界ってそういうものでは?と思っていた自分も正直なところ確かにいて。

 


結局これは一体誰が悪いのか?と、キリがないと分かりつつずっとグルグル考えていました(汗)。

そして、こんなふうにまるで自分ごとのように感情を波立たせてしまう"推し"の力って凄いなぁとあらためて感心もするのでした。

 


ジャニー喜多川氏については「テレビでよく物真似される"個性の強い独特の人"」というイメージしかなかったのですが、私はSnowManを通して彼らがジャニーズの一員であることをとても誇りに思っていることを知っているし、無観客のデビューライブで涙をこらえながらジャニー氏との思い出や感謝を語っていた姿もDVDで見たし、和装でのMV撮影時に「着物が似合うね」と以前褒められたエピソードを嬉しそうに懐かしく語っていた1人のメンバーの笑顔を思い出すたびに、心中とても複雑になるのでした。

 


でも、どんな形に落ち着くとしても。

本当に価値のあるものは残っていくし、魅力あるものは人の心を惹きつけて離さないはず。

そして不思議なことに大きな熱量があるものには、傍らでそれを見ているものさえも自然に巻き込むパワーがあると信じています。

それがまた新たな何かを生み出したり、変化させるきっかけを作っていく。

そんな良い循環が少しずつでも起こればいいと思います。

 


SnowManをきっかけにジャニーズというものを以前より少しだけ知って楽しませてもらっている身としては、早く問題が解決して逆風が収まって、またみんなが心からの笑顔で素敵なパフォーマンスを見せてくれたらいいなぁと願うばかりです。

 


それにしても。

何だか生きづらい世界になってきてしまったなぁと感じるのは私だけでしょうか。

知らない方が良いことも、世の中にはたくさんあるよね…と思ってしまったりなんかするこの頃です。

 

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