『転がる石の上機嫌』

転がって、転がって、小さな善きものがあなたに届けられますように。

自分だけの毛布

蝉の声がいつの間にやら涼しい虫の音に変わり、毎年恒例の栗ご飯を今年も無事にいただいて、いよいよ秋がやって来ました。

そちらはお変わりありませんか?

風に乗ってかすかに金木犀の香りも漂うようになりました。

こちらは相変わらずです。

飲んでいる薬の副作用のせいか寝ていることが多いですが、夕方のウォーキングや毎晩のヨガなど少しずつ出来ることも増えてきたように感じています。

 

ところで先日SNSを覗いていたら、こんな言葉に出会いました。

〝あなたは生きてるだけでエライ”

今日やらなくてはならなかったことが何一つ出来なかったとしても落ち込まないで。だってあなたは生きているのだから。それだけで価値のあることなのだから。

…と、そんな意味合いのことがそこには綴られていました。

そして、その文章を読んだ時、背中からそっと誰かに毛布を掛けてもらえたような、とても温かな気持ちになることができました。

 

実際、家庭や会社にいて何もせずにいたら、家族には責められるだろうし、会社の上司や同僚からは怒られるでしょう。

思うように動けなかった理由を上手く説明出来なくて周囲に理解してもらえず、自己嫌悪に陥ってしまうことだってあります。

 

でも、そういう時、自分自身を見離さず「生きているだけで偉いね、よしよし」もしくは「生きているだけマシじゃないか自分!よくやってる」という言葉をかけて、毛布のように自分を優しく包み込んであげられたなら、ちょっとだけ心に救いができると思うのです。

 

なかなか難しいけれど、自分だけは自分の毛布でいてあげられますように。

自分自身に言い聞かせつつ、これを読んだ誰かの胸に幾らかでも響くことを願って、今回はここまで。

大丈夫。私も、あなたも、生きているだけでエライのです(って、あまり何度も主張しているとへんな宗教に思われちゃうかしら…)。

 

気温がぐっと下がってきたのでコロナも含めお身体どうぞご自愛してお過ごしくださいね。

それでは、また。

 

f:id:orange-camomille1402:20200926213737j:image