『転がる石の上機嫌』

転がって、転がって、小さな善きものがあなたに届けられますように。

「好き」で心を満たすこと

先日、高崎市REBEL BOOKS
で開かれた甲斐みのりさんの
トークイベントに参加しました。


甲斐みのりさんは文筆家。
パンやお菓子や町歩きや旅など、
ご自身が「好き」だと思うモノや
コトを紹介した本を多数出版
されていたり、雑貨ブランド
Loule(ロル)の運営なども
されています。
「“好き”を本にする」という
テーマで約1時間半、
いろいろお話してくれました。


本づくりの進行や取材や台割
(写真や文をどこに配置するかを
決めるシナリオのようなものですね)や
タイトル決めのことなどを、
むずかしい言葉は一切使わずに
分かりやすく、楽しく伝えてくれました。


そして本のことにとどまらず、
生活全般や人生において使えそうな、
シンプルで大切なこともまた
教えてくれました。


それは「自分の“好き”を
大切にする」ということ。
消去法や批判から入るのではなく
“好き”のフィルターから
いろいろなものを見つめていこうよ、
ということでした。
そうすれば同じ物事でも
世界は全く違って見えるよ、と。


少し、驚いてしまいました。
というのも、このトークイベントが
始まる少し前まで会っていた人
(仲良くしている従姉)と
“好き”について話していた
ばかりだったから。
自分の“好き”を大切にして
それを突きつめて生きていれば、
まわりは自然と味方してくれるし、
自分の好きなことも拡大して
道は開けていくものだよね、と
話していたばかりだったのです。


甲斐さんがしてくれたお話の中で
とくに好きなエピソードがあり、
それは大学在学中に進路で
思い悩み過ぎて泣くほど落ち込んで
いたころ、彼女はふとあることを
思いついたのだそうです。
それは「好きノート」を作ろう、
そしてそのノートに自分の好きなことを
1つずつ書き出していこう、と
いうことでした。
最後のページまで埋まったら、
その時自分は本当に幸せに
なれるのだ、とそんなふうに
信じていたのだそうです。


素敵なお話だと思いませんか?
そうしてそれが高じて甲斐さんは
フリーペーパーを作るようになったり、
本を出すきっかけにもなったと
いうことでした。


悪いことよりも、良いことを。
悪いことがあったとしても、
いつか訪れる良いことの糧として。
みんながそんなふうに信じて日々を
暮らしていたら、日常は今までより
もっとずっと楽にそして穏やかな
ものになっていくような気がします。
好きの見つけ上手になれば、
きっともっと生きやすいし、
きっともっと幸せにもなれる。


甲斐みのりさんは、ご自身が
書かれる文章そのままの、
温かくやわらかな雰囲気をたたえた
素敵な女性でした。
イベント後にはサインや
握手や写真を求める方がずらり。
私も、購入した本にサイン&握手
(やわらか・すべすべお手て)を
していただきました。ありがたい。


また、イベントは終了しましたが、
REBEL BOOKSでの「甲斐みのりフェア」は
3/5(日)まで開催されています。
甲斐さんの新刊本や人気本、
Loule(ロル)の可愛い雑貨などの
お取り扱いのほか、一般の他書店では
あまり見られないようなこだわりの
選書やzineなども置いていて、
なかなかナイスな本屋です。
そしてビールも置いてます
(それがまたとても美味しそう)。


甲斐みのりファンの方、本や
zineが好きな方、お近くの方、
美味しいビールが好きな方(笑)、
ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
ほかにも面白くて個性豊かな
お店はいろいろとあり、
高崎市ならび群馬県もまた、
ほかの地方と同様に
ゆるり楽しくがんばっております。
歩けばあなたの新しい「好き」が
もしかしたら生まれるかもしれません。


「好き」を大事に、今日も生きよう。
「好き」でこころを、満たしてゆこう。
「好き」で世界を、拡大してゆこう。
うまくいかないこともたくさん、
いろいろあるけれど、少しでも、
ちょっとずつ。
そんなふうに思うこのごろです。