『転がる石の上機嫌』

転がって、転がって、小さな善きものがあなたに届けられますように。

通リ過ギル

感情は通り過ぎる。いつでも。

 

嬉しい気持ちはいつまでも続かないし、

悲しい気持ちだってずっとは続かない。

 

人は変わり続ける。

いつも。いつだって。

そして、それは

そんなに悪いことではないように思っている。

 

疲れたら、立ち止まって。

また少しずつ、歩いていけばいい。

 

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少し調子の悪い日が続いていました。

あれのせいか?これのせいか?と理由を探しあぐねていたけれどこれといった原因は見当たらず。

 

ほぼ日課のようにしていたヨガの練習も休みがちになり、ここでのブログも3月は更新できず、「書くこととヨガがライフワーク」なんてプロフィールに掲げてるわりには全然出来てないや、とまたそこで落ち込んでしまったり。

数日マイナススパイラルに嵌まり込んでしまってました。

 

それでも、わけもなく突然涙が溢れ出て止まらなくなったり、感情の起伏が激しすぎて抑えられなくなって疲弊するような以前のひどい状態になることはほとんど無くなり、ある一定の時期を過ぎればフラットな状態に戻れることが多くなってきました。

それは、もしかしたら「今」の自分を俯瞰で見つめるヨガや瞑想の練習の効果なのかもしれません。

 

とはいえやっぱり落ちている時は体や心に良いと分かっていることもする気力が無くなるわけで、そうなるとやっぱり時が過ぎゆくのを待つしかないのかなという気もします。

そして、足を止めてしまったことに罪悪感を感じたりせず、また再び歩き続ける勇気も大切なのかなと感じています。

 

良いことも、悪いことも、全ては通り過ぎてゆく。だからそれに左右されず「常にフラットな自分」は難しくても、振り幅のなるべく少ない穏やかな人になれたらいい。そんなふうに思います。

 

今日は春物の衣替えを少しして、午後は久々に美容院に行ってきました。

頭が軽くなると、心も少し軽やかな気持ちになれますね。

心身のバランスを崩しやすいと言われる春ですが、あちこちで咲く花々の彩りや暖かな空気を感じながら季節を楽しんでお過ごしください。

 

それでは。

 

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最近のヨガ近況⑤

こんにちは。

最近何かと暗いニュースが続いていて、テレビを見ているとつい不安になったり心が塞ぎ込みがちになりますが、いかがお過ごしでしょうか。

 

時間は平等に流れるものだから、出来る時に必要な行動が取れるように正しい情報を注意深く見守ったり注視しつつ、なるべく明るい側面も見て希望を忘れずにいたいものです。

なかなか難しいことだけれど。

 

とにかく、平和が一番ですね。

早く色々が、穏やかに収まりますように。

 

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さて、話題変わって最近のヨガのことを少し。

 

昨年のヨガ練習日数は320日で、目標の300日以上をなんとかクリア出来たので、今年は昨年の320日以上を目標に心新たに頑張っているところです。

時々寝落ちしておサボりしてしまうけど、マイペースにぼちぼちやっております。

 

そして、自分的に大きな変化はというと、この1月から週一ペースで母にヨガを教えているということ。

コロナの影響で母が通っていた体操教室がお休みになりがちなので、家でならコロナに関係なくコンスタントに身体を動かすことが出来るから、という理由で母自ら「ヨガやりたい」と言ってきてくれたのがきっかけで母娘ヨガが始まりました。

 

「教える」というよりも2人で「練習している」という感じではありますが、1人で部屋で黙々と練習するのとはまた違って言葉や自分の身体を使ってヨガを伝えるのは、難しい反面、頭の刺激や勉強にもなって楽しいです。

身内なので緊張し過ぎず出来るのも利点。

 

昨年ついに人生初の体重MAXになってしまい、今までInstagramに上げていたアーサナ写真も投稿を憚られていましたが、これで少しは今以上に練習量が増えて内容も深まり、元通りとは言わずとも体型スッキリになってくれれば良いのにな、と密かに目論んでいるところであります。

 

自分なりのヨガ活動をしていこうとスタートさせた「yoga sukra(シュクラ)」を立ち上げてこの4月で5年。

直後に色々があって体調にもまだ波があり、誰かにヨガを伝えるのはもう無理なのだろうな、これからは自分のためだけにヨガをしよう、とあきらめていたけれど、続けていれば何があるかわからないものだな、続けていて良かったな、とあらためて思っているところです。

 

・・・・・

 

今日のこちらは陽射したっぷりで、戸惑ってしまうほど急に春の陽気でした。

まだ彼岸前なので寒い日はまた戻ってくるだろうけど、久々に春気分が味わえてちょっぴり嬉しくなったり。

春は色々が揺らぎやすくてあまり得意な季節ではないのですが、肌に暖かみを感じたり咲き出す花々を見ているとやっぱり心なしかウキウキしてくるから不思議です。

 

季節の変化を楽しみながら、穏やかにゆったり過ごしてゆくことができますように。

ではまた。

 

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ヨウコソ、2022年

今さらですが、明けました2022年。

今年もどうぞよろしくお願いします。

 

ちょっとネットで調べたところによると

今年は壬寅(みずのえとら)と呼ばれる年であり

「厳しい冬を乗り越え、新しいステージに向かう準備段階にあたる年」

らしいです。

何かを始めようとしている方は着々と準備を進めていくと良さそうです。

 

また「五黄の寅(ごおうのとら)」といって36年に一度やって来る非常に運気の強い年でもあるそうです。

なにか幸先の良いものが感じられる一年になりそうですね。

 

勢い余りすぎて年明け早々動物園のトラが人の手に噛みついたという惨事もありましたが、皆さまにおかれましては寅の勢いに乗りつつも穏やかで幸せな一年になることを願っています。

 

私はといえば、1月に入ってからコツコツとnoteにて手記を執筆してました

父のこと|ミッチェル|note

 

日々少しずつ書き溜めていたら、いつの間にか8千字を超えるボリュームに。

個人情報に加えて写真も掲載してあるため、とりあえず有料記事(¥500)にしたものの、他人のうちの亡くなった父ちゃんの長い記事を興味を持って読んでくれるような奇特な人はいるのだろうか…若干不安に思ってましたが、神はいた(笑)。

購入していただいた方、心より感謝いたします。

 

そんなわけで、ワタクシ、今ちょっとだけ文字疲れしています…。もうたくさん書いたから、しばらく文字を見たくない…。ブログも、今回はここまでにしておこうと思います。

 

まだ寒い日は続きますが、日が落ちる時間は少しだけ長くなりましたね。

こうしてまたゆっくりゆっくりと、春に近づいてゆくのでしょうか。

 

暖かい季節に想いを馳せつつ、今回はここまで。それでは、また。

 

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サヨナラ、2021年

早いもので2021年ももうすぐ終わろうとしています。

あなたにとって今年はどんな年だったでしょうか。

 

私にとって今年は、肉親を亡くすという大きな出来事があった一年になりました。

無事に法要も終わり、終わった途端にガタガタっと調子が崩れたりしましたが、なんとか無事に持ち直して現在に至ります。ちょっとしたことですぐ体調を崩すの、いい加減やめにしたい…と毎回思うのですが、こればかりは仕方ないですね。受け入れて、ぼちぼち付き合っていくしかない。そう思うようになりました。

 

ところで、今年は新年に3つの目標を立てて手帳に記しておいたのですが、せっかくなのでこの場でその振り返りを少ししたいと思います。

 

その1:ヨガとウォーキングを習慣づける→○

ヨガは寝る前に20〜30分ぐらい。ウォーキングは夕方に30〜40分ぐらい。怠け心が勝ってたまにサボることもあるけれど、ほぼほぼ達成することが出来ました。身体を動かすことで少しでも色々が向上すればと思って続けています。継続は力なり。ちなみにヨガの練習記録はTwitterアカウント(@yoga_sukra)にてアップ中。

 

その2:ダイエット-5kg→△

これはいまだ奮闘中。恐ろしいことに数年かけてベスト体重からプラス15kgとなってしまい、とりあえず正月にマイナス5kgの目標を立てたのですが、まったく体重が落ちないまま夏さらに2kg増えて、その後寒くなってきてから4kg減ったものの目標体重まであと3kg減。めげずに頑張りたいです。

 

その3:ブログ毎月1回更新→◎

なんとか達成出来ました。月末になると毎回焦りだし「ああ今月は何を書こう」と頭を悩ませること多々でしたが、そんなことも含め自分の好きなことを書く作業というのは本当に楽しいものでした。読んでいただいた方へ、あらためてありがとうございます。良い励みになりました。来年はどうなるかわからないけれど、せっかく定着したこのペースを崩さず変わらずに更新できればと思っています。

 

さて自分のことばかり書いてしまいましたが(いつもか) 、あなたは今年立てた目標、いくつ達成出来ましたか?

達成出来たもの、出来なかったもの、引き続き継続中のものなど、振り返って整理しながら1年を終えるのも楽しいかもしれないですね。

 

それでは、今年も大変お世話になりました。また引き続き来年もお会いできることを願って。どうぞ良いお年をお迎えくださいね。

 

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父逝く

父が癌で亡くなって2週間ちょっとが経ちました。

あまり実感が湧かないのは、たぶん父の最後の瞬間の姿を見届けてないせいかもしれません。

私が最後に見た生きている父は、腹痛で顔面蒼白になって額に脂汗をびっしりかいて救急車に運ばれてゆく姿でした。

そして次に会えたのは、その三日後。

もうその時には冷たく固まっていたのでした。

冷えてぺったりとした皮膚の感触を今でもまだ覚えています。

 

大腸癌でした。

病院に行って診てもらった時にはもうすでに遅く、肺や肝臓にまで転移していて切除できない状態でした。

先生から余命1ヶ月の宣告を受け、それを母から聞いた時、心に何か重たい物が沈んでゆくような感覚がありました。

具合は確かに良くなかったけれど、まさかそんなに早く逝ってしまうかもしれないなんて。

父は、病院で宣告を受けた25日後に亡くなりました。

 

短気で頑固で意固地なところが父娘でそっくりで、あまり反りは合わず…というか、しょっちゅう衝突してばかりでした。

気が利く孝行娘でもなかったので風当たりは結構きつく、家の中でそばを通るたびに悪態をつかれたり、ひどい態度を取られたりすることも多々で、高齢で耳が遠くなってからはさらに会話することもなくなりました。

だから、父の身の回りの世話はほとんど母がこなしてました。

後で聞いたところによると、先生は「(ひどい状態だったので)もっと早く亡くなるかと思っていた」と。

「よくお世話されましたね」の言葉に、母は本当に救われたと言ってました。

 

なんだか変なものです。

時間が経てば気持ちの整理もついて、まとまった感情が湧いてくるのかと思いきや、全然整理なんてつかない。

父の不在だけがそこにぽっかりとあって、悲しさや寂しさに暮れる間もなく日々は過ぎてゆき、なんとも不思議な感覚でした。

 

誰しも肉親を亡くす経験は必ずするし、ない方はこれからするのだけれども、こんなものなのでしょうか。それとも、うんと後になってから寂しさがこたえるようになるのでしょうか。

こればかりは、時期が来てみないとわからないのかもしれません。

 

短い期間だったけど、父が1ヶ月の宣告を受けてから亡くなるまでの間を簡単に手記にまとめたものがあるので、落ち着いていて尚且つ気持ちが変わらなければnoteにアップする予定でいます。読んでいただけたら嬉しいです。

 

人は死んだら何処にゆくのだろう。

亡くなった父の御霊(みたま)が少しでも安らかな場所に行けますように。

そう願います。R.I.P

 

まとまらないまま、今回はここまで。

 

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【創作】カボチャおばけとの約束

これから私が書こうとしていることは嘘の話です。

ですので読んでいるあなたも、ああ嘘の話なんだ、とどうぞ気楽に読んでください。

 

あるところに本の中を旅することが出来る少年がいました。SF、冒険小説、ミステリー、恋愛ものetc.…。

少年はあらゆる本の中に入り込み、そこに繰り広げられる世界をあたかもそこにいるように覗き見ることが出来ました。

 

無口で友だちも少ない少年の、それが唯一の楽しみでした。

「この楽しみのことは決して誰にも言ってはいけないよ」

数年前のハロウィンの日に、この不思議な能力を与えてくれたカボチャおばけと約束して以来、それは少年の中で固く閉ざされた秘密でした。

 

これは、と思った本を一冊選び、ページを開き、瞼を閉じてすっと息を吸い込むだけで少年の姿はたちまち見えなくなり、本の世界にいざなわれます。

反対に「戻れ!」と念じると、またすぐに現実に戻れるのです。

 

ある時、少年はうっかり油断して学校の図書室でそれをしてしまいます。

どうしてもその場で読んで気に入った本があり、すぐにでもその本の世界の中に飛び込んでみたくなったのです。

思うさま本の世界を堪能し、いつものように「戻れ!」と心に念じて現実世界に戻ってきた瞬間、少年はそばに立っていた1人の少女と目が合ってしまいました。

迂闊でした。誰もいないと思っていたのに。

 

しかも運悪くというか運良くというか、その少女は少年が長いこと密かに想いを寄せていた少女だったのです。

少女はもう興味津々。

少年に、しつこくあれこれと質問をしてきます。

少女の無邪気な笑顔と矢継ぎ早の質問に、少年はついに根負けしてしまいました。

 

「実はあれは何年か前のハロウィンでカボチャおばけが…」

 

そこまで言いかけた途端。

机の上に開いていた本から突然に凄まじい突風が吹き込み、気づいたら少年の姿が忽然と消えていました。

後には少女と本が残されたきり。

その後、少年の姿を見る者は誰一人いませんでした、と思いきや。

 

いいえ、少年が最後に読んでいた本の最後の挿絵のページをよくご覧ください。

困ったような、笑っているような、なんとも言えない表情をした少年が、小さく隅の方に佇んでいるのが確認できるはずですから。

 

ハロウィンのカボチャおばけは一見愛らしい見かけですが、怒らせると怖いのです。

あなたもカボチャおばけと何かを約束した際は、その約束を破らないようぜひとも気をつけてくださいね。

 

では。

 

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「旅の短編集」

この本とは、だいぶ昔に古本屋で出会いました。タイトルと装丁に惹かれて即決で購入したのを覚えています。とはいえすぐに読破することはなく、折に触れ開いたページのところからちびりちびりと読み、気が済むとまた本棚に戻し…と、そんな読み方をしている本です。

 

ロンドン、ブエノスアイレス、パリ、ロサンゼルス…。様々な都市や国を舞台に架空の旅が綴られています。

たとえば、飲むと目の前に本当の海が現れる「モルジブ」という名のカクテル。たとえば、紅海のほとりで偶然に撮影してしまった人間の形をした魚。たとえば、満月の夜にひとりでに跳ねるカリフォルニア東部の砂漠にある大きな兎型の岩、などなど。

1話1話はとても短く簡潔なエピソードなのですが、読んでいると静かな湖面に小石を投げ入れられて波紋が広がるような、不思議で味わい深い余韻が残ります。

 

春夏版と秋冬版が出ているので、その時の季節に合わせて読めるのも気に入っているところ。

なかなか旅には出られない今、本を読みながら頭の中で旅をするのも良いものですね。いつかまた普通に旅が出来るようになったなら、この本を片手に旅に出たい、とそんなふうにも思わせてくれる本です。

 

原田宗典さん、一時期の薬物問題でぱたっと表舞台から姿を消してしまい、どうしているかと心配だったのですが、その後はスローペースながら地道に執筆活動されているようなので良かったです。

 

旅、と聞いてあなたが思い浮かべる本は何ですか。もしくは旅をする時に、一緒に連れて行きたいと思う本はありますか。

もしあれば、今度ゆっくり教えてくださいね。

 

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