『転がる石の上機嫌』

転がって、転がって、小さな善きものがあなたに届けられますように。

転がす石

前回の投稿から、1年近くの日が過ぎてしまいました。

その間、いろいろなことが自分の身に起こり、
書きたいこと、書こうと思っていたことが
ふっつりと消えて、何も出てこなくなっていました。

もう、誰かに向けて転がす石は
自分の中には何も無いのかも。
そんなふうに感じていました。

時間が経過し、少しずつ何かが回復しつつある今でも、
ポケットの中の石ころは、砂粒のように小さいままです。
それはひょっと気を抜いていると、
見過ごしてしまうぐらい小さな小さなものです。

それでも、何も無いよりは良いのかも。
そう思って、こうして久しぶりに文を綴ってみることにしました。
誰かのためというよりは、今は自分自身のために。

外ではまだ蝉がみんみんと鳴いていて、
風鈴が時折ちりん、と音を立てます。
それでも噴き出すような汗や、まとわりつく湿気が
少しずつなくなり、夜には虫の音が交じるようになり、
ちょっぴりだけ秋の気配が見受けられるようになってきました。

今日は、高校野球の決勝戦
記念すべき100年目の大会で勝利を収めるのはどちらの高校なのか。
これを書いている今、ちょうど試合中なのですが、
気になるので、書き終えたらアイスでも食べながら
テレビ観戦しようと思います。

夏も、もうすぐ終わるなぁ。
PCからふっと目をはずし外を眺めると、
大きくて薄い雲が青空いっぱいに広がっていました。

またゆっくりと、ぼつぼつと。
お付き合いいただければ、幸いです。