『転がる石の上機嫌』

転がって、転がって、小さな善きものがあなたに届けられますように。

zinphony、欽ちゃん名言

今回は少し内容を変えて、
私の先日の活動のご報告。


ちょっと前になりますが、
6月25日(土)26日(日)と
高崎で開催のzinphony
(ジンフォニー)という
イベントに参加させてもらいました。

“zine”は magazine の zine。
出版社ではない、個人が出す
インディペンデントな
小冊子を展示販売するイベントです。


私は、noteという場所
ミッチェル|note)に
投稿してきた短歌と詩を中心に
『いつかの水と月の夜』という
タイトルの作品集を出しました。
雨や紫陽花をテーマにした
未発表作3点を加えた計25作品です。


構成、レイアウト、内容の加筆修正、
素材選び、地道な製本作業、etc.…と、
不器用な私にとっては
「あわわ」と「うぎゃぎゃ」を
何回も繰り返し叫んでしまう
大変さもありましたが、それ以上に
すべて1人で決めてそれが徐々に
思い通りの形になっていく
楽しさと面白さを味わえる、
とても貴重で愛しい時間でした。



当日の展示会場はこんな感じ。
初日は23:00までの開催。
お酒の提供もありということで、
かなり盛り上がったようです。


 
※写真はzinphony様HP(ZINPHONY)より拝借

滞留はほとんどしていなかったけど、
会場には魅力的なzineが
たくさん並んでいて、
私も何冊か購入。
数名のクリエイターの方々と
お話する機会もあって、
大変刺激を受けたひと時でした。


次回開催予定は
年末か年明けとのこと。
新たな創作意欲を掻き立てられる、
とても楽しいイベントでした。
会場となった同じビル内に
レコードと雑貨を置いた
マニアックお洒落カフェを
発見したのも今回の収穫
(店主さんも、とても可愛い)。


そして、zinphony以外の場所でも
日ごろSNSで親交のある方、
実際にご縁のある顔見知りの方、
偶然に出会えた方など、
どれいっちょ読んだるか、と
心優しく私のzineおよび
zine電子版を手にとって
お読みくださる機会があり、
本当に嬉しかったです。
この場を借りてあらためてお礼まで。
ありがとうございました。
zinphony終了後、zineを快く置かせてくれた骨董カフェLENONさんにも心からの感謝を。


さらに驚いたのは、作者の
私以上に作品を大事に読んで
くれた方々がいたこと。
私が意図したものよりも、
もっともっと深く踏み込んで
丁寧に解釈をしてくれていて、
涙が出そうになるくらい
感激したのでした。


「たった1人でも
応援してくれる人がいれば、
あなたは成功する」。
これは後日のワインバーにての
打ち上げで、最近親しくしている
ある方に教えてもらった言葉です。


実はこの言葉、伝説の
コメディアン・萩本欽一氏に
まつわるエピソード名言らしく
(詳しくはwikiページで。来歴・人物の章。萩本欽一 - Wikipedia
感銘を受けすぎて、
その人が自分の家族に話したら、
それもう3度目だよって
言われてしまったのだとか。
そんなエピソードも、
楽しく笑って教えてくれました。


だから数なんて関係なく、
あなたやあなたの創るものを
評価してくれる人を大事に
しなくちゃいけないよ、と
その人はさらに大切なことを
私に教えてくれました。
本当に、本当にそう。
口当たりの良い辛口の
白を飲みながら、
私も心から思ったのでした。


自分にとって“成功”とは、
どんなものなのか。
それはまだまだ未知数で、
定まってもいないけど、
お金や成果に関係なく、
かといって自己満足では終わらない、
できれば何か良いものを、
自分以外の誰かに残せたら、と
そんなふうに思います。


それと同時に、
自分が出したものにきちんと
目を留め心を込めて評価して
くれたことに対しても、
感謝を忘れてはいけないな、
とあらためて思うのでした。