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『転がる石の上機嫌』

転がって、転がって、小さな善きものがあなたに届けられますように。

祈り (詩)

不安で眠れぬ夜を
確かに過ごしたはずなのに
命が消えてしまうかもしれない恐怖を
確かに味わったはずなのに
数年という歳月で
記憶は残れど
感覚は薄れ

幼きころに会った親戚が暮らし
会わなくなった友の故郷があり
縁(ゆかり)ない土地でもないはずのに
なぜか心はわずかしか揺れず
揺れないことに心が揺れる
役に立たないことを
あれこれ考え ふけゆく夜は
やがて  朝になる

無駄に頑張ろうと言う人がいる
「薄っぺらな善意が 何の役に立つ」
と言う人がいる

やたらに前向きな人がいる
妙に無関心な人がいる

募金を始める人がいる
それを見て苦笑する人がいる

着の身着のままで駆けつける人がいる
迷惑だから自己負担でという人がいる

わずかな生活用品を集めて送る人がいる
それを手間だと言う人がいる

慰めるために 詩を作る人がいる
そんなものが何の役に立つかと
見下す人がいる

一心に祈る人がいる
「祈るだけで何ができる」と
笑う人がいる

そんな
有象無象を
どこかの だれかが
上から そっと
静かに
ただ 静かに
眺めている

*  *  *  *  *

この詩は「note」という創作サイトに投稿させていただいたものです。
5年前の震災で受けた大きな傷が癒えきらぬまま、今年4月14日に熊本でまた大きな地震が起こりました。
テレビや新聞を見ていて感じたこと、またtwitterやその他SNSのタイムラインを眺めながら感じたことを詩という形にしてまとめました。

何のために…?
自分でも、よくわかりません。
でもとどめておきたかった。

この詩には続きがあります。
課金制(100円)にしてありますが、売上はすべて募金に充てさせていただいています。


祈り|みっちぇる|note

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