人は、皮や骨や血を取り除き
細胞レベルにまで分解していくと、
最後には音(震動)だけが残るのだそうです。
だから人間は自然に、本能的に、音楽を欲するのだと、
そんな話をいつか聞いたことがあります。
それが真実かそうじゃないかはともかくとして、
あぁだからか…とものすごい説得力で
心にすとんと落ちたのを覚えています。
経験として知っている事実。
そしてバイブレーションとリズム。
人は、音楽で出来ている。
何て素敵なのだろう、強くそう思ったのでした。
音楽にしてもその他のことにしても、
かなり雑食タイプである私は常日頃から
いろいろなジャンルの音楽を浅く広く
齧る程度に聴くのですが、まれに理屈抜きに
体温が1,2度上昇するような、
心臓が跳ね上がり、身体を流れている血が
一気にぞわっと波立つような、
そんな音楽に出会います。
Jackson Sistersの“Miracles”も
そんな曲のひとつ。
低く唸る一瞬のギター音から
スタートするファンキーな音楽と
“I Believe in Miracles Baby …”と
彼女たち5人の息の合ったコーラスに、
初めて聴いた瞬間から雷に打たれたような
衝撃を受けたし、心臓を鷲掴みにされたものです。
それは折に触れて聴いている今でも
全く変わらないのがすごい。
CDプレイヤーを起動させ、その旋律が
空間に流れ出す瞬間から、強く、激しく、
熱いうねりとなって、身体の奥底にある「何か」を
奮い立たせてくれるのでした。
魂レベルで感応してしまう、まさにそんな曲。
何かを強く信じたい時に。
もしくは、これから起こる大きな
何かに身を委ねたい時に。
わくわくとドキドキを
自分の中に探している時に。
この曲はそんな時、とても有効で優良な
効き目を発揮してくれると思います。