『転がる石の上機嫌』

転がって、転がって、小さな善きものがあなたに届けられますように。

fishmans

人にはしばしば
「なんとなく気持ちや体に力が入らない」
ということが起こります。


それははっきり思い当る原因が
あることもあれば、ないこともある。
短い期間で浮上できることもあれば、
長く潜伏期間に突入して
抜け出せないこともある。


それは嵐や台風に遭うみたいな
ものなのかもしれません。
避けようがない。
やり過ごすしかない。


だから人は、それぞれの方法で
その災難をできるだけ小さく
とどめようと努力します。


おいしい物を食べて元気をつけたり、
好きな人と会ってたくさん話をしたり、
たっぷり眠ったり。


私の場合、よくfishmans
音楽を聴きます。


肩の力が抜けた声。
少しもの哀しいメロディ。
でもどこか静かに明るくて、楽観的。


今朝も、洗濯物を干しながら
久しぶりにfishmansを聴いていました。
白く曇った空の下、靴下をピンチで止めながら、
ヴォーカル・佐藤君の
脱力した声に合わせて歌います。


“Thank you,Thank you
for my life

Thank you,Thank you
for my life

woo yeah

いまは何もする時じゃないよ
いまは何もする時じゃないよ

この静けさが 力をくれる”


じたばたしながら。
時に流れに身を任せて。

心の中の嵐や降り止まない雨が
いつかまた青空に戻るのを
ただ静かに待つ時間が大切な時もありますよね。



Thank You