『転がる石の上機嫌』

転がって、転がって、小さな善きものがあなたに届けられますように。

映画zine、作ります。

1/28(土)、29(日)。

高崎市で開催されるzineのイベント
zinphony(ジンフォニー)に
出品をさせていただきます。

半年に1回ペースで
開催されてきたZINPHONY
今回は7回目になるのだとか。

私は昨年6月に初めて参加。
今回2度目の出品となります。
 ※前回参加させていただいた
zinphonyについての記事はコチラ

mitchell-orange1002.hatenablog.com


ヨガの資格取得でばたばたしていて
思いきり準備不足ではありますが、
急ピッチで作業を進めているところです。


構想を練り、内容を考え、
綴る言葉たちを探し、
デザインに悩み、
そして思うことは
「何かを創るのはやはり楽しい」
ということ。


短期間での決断のため、
どこまでのクオリティに仕上がるか
若干不安は残りつつ、それでも
楽しみながら、急ぎながら、
作っていこうと思っています。


前回は詩と短歌のzineでしたが、
今回は映画についてのzineです。
寒い季節に合う(と思われる)
今まで観た好きな映画を
選りすぐって紹介するという、
ごく個人的な偏見と偏愛に
満ちたzineです。


イベントが落ち着いたら、
登録している投稿サイトnote
note ――つくる、つながる、とどける。
にて電子版も作ろうかと
思っているのでご興味ある方は
ぜひ読んでいただけると嬉しいです。


また紹介させていただきますね。


大寒を迎え、いよいよ寒くなってきました。
すでに春が待ち遠しい1月後半。
どうぞ暖かくしてお過ごしください。

新年の願い

新しい年を迎え、
気づけば1週間ほどが過ぎました。

「明けまして、おめでとうございます」

という挨拶もすでに心に
そぐわないほど正月気分も抜け、
通常運行になりつつある日々です。

月は相変わらず欠けて満ちてを
繰り返し、晴れた日の青空には
太陽があり、月も太陽も見えない日が
きっとこれから幾度もあり、
そんな日々を繰り返しながら
きっと今年もあっという間
なのだろうな、と
そんなことを思います。
そして、今年はどんな
1年になるだろう、とも。

どんな日であっても、
自分を見失わないようにと願います。
大切なものは何なのか。
必要なものは何なのか。

時々は立ち止まって。
時々は深呼吸しながら。

流されたり、迷うことが、
できるだけないように。
そんなふうに歩んでいける
1年にしたいな、と願います。

あなたにとっても、
2017年がどうぞ
幸せな1年でありますように。
今年もよろしくお願いします。


- 平安の祈り -
神様
わたしにお与えください。
自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを。
変えられるものは、変えていく勇気を。
そして、この二つのものを見分ける賢さを。

「Smoke」

クリスマス、
楽しく過ごされましたか?

クリスマスと日曜日は
似ているな、という気がします。
日曜日の夕方がすでに
日曜日でないのと同じように、
クリスマスもまた
時間の移ろいとともに
ワクワク感や華やぎは
徐々に消えていってしまう。
今年は12月25日が
日曜日なこともあり、
余計にそんな気がします。
ふわりと揺れて、漂って、
やがては気配さえ消えてしまう
煙のように。

・  ・   ・   ・  ・  ・ 

先日、映画『Smoke』
http://smoke-movie.com/
を観て来ました。
1995年公開のこの映画が
今冬デジタルリマスター版で
再上映されるということを
あるきっかけで偶然知ったのです。
良さそうだな、と以前からずっと
気になっていた映画でした。


ブルックリンで煙草屋を営む
オーギー、その常連客で作家の
ポール、そして彼らを取り巻く
人々の人間模様が交錯する物語、
大まかに説明すると
そんな内容の映画です。


登場人物たちはそれぞれに、
ある「痛み」を抱えています。
大切な人を失ってしまった痛み。
かけがえのない時間を
失ってしまった痛み。
その痛みは帳消しにはできません。
お互いにそれを知りながら
それぞれがそっと寄り添い、
いたわり合う姿が小さな
灯のように温かで優しくて、
胸がぎゅっとなりました。
悲しみを知っているからこそ、
人は人に対して本当の優しさを
見せることができるのだと、
そしてその姿がうわべ
だけではない温かさを生むのだと、
あらためて教えてくれた
素敵な作品でした。


映画のラストに、オーギーが
ポールのために語る
クリスマスのエピソードが
音楽と映像だけで流れます。
温かいチキン、ぐっすりと
眠る老婦人、そしてカメラ。
ドアを開けてオーギーと
ハグした後、小さな真実に
ふっと気づく老婦人の表情の
変化がなんとも秀逸で切ないです。


嘘か、本当か。
煙のように掴みどころない、
でもとても温かで幸せな
余韻を残してくれた映画でした。
エンディングにあの名曲
『煙が目にしみる』が
流れるのもまた心にくい演出で。


今年のクリスマスは
あとわずかで終了ですが、
この冬、心を潤してくれる
映画を探している方に
『Smoke』はぜひとも
おすすめです。
一度観ている方にもぜひ、
もう一度映画館で味わって
いただきたい良作です。


少し苦くて、美しい。
煙のような味わいをあなたにも、ぜひ。



映画データ
【Smoke(スモーク)】
公開:1995年/アメリカ・日本・ドイツ合作
監督:ウェイン・ワン
原作:ポール・オースター 
 「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」
出演:ハーヴェイ・カイテルウィリアム・ハートほか

ちゃぽん、と余韻が残るライブ

先週の土曜日。

キャリーケースをがらごろと
転がしながら、海の近いカフェまで
Melancolia Storytellingさん
http://mitchell-orange1002.hatenablog.com/entry/2016/11/09/Melancolia_Storytellingさんの音楽
の音楽を聴きに行きました。


小さなカフェの店内は満席で、
キャンドルの明りが灯るなか
みんなで目をつむったり
リラックスしながらやさしい音楽と
うたの世界を堪能しました。
1つ1つの曲に気持ちが
込められていて、聴いていると
それぞれの曲が持つ情景が
立ちのぼってくるような、
そんな素敵なライブでした。
途中に入った詩の朗読も、
雰囲気があってとても良かったです。


時折ガラスの扉越しに
歩きながらこちらを覗きこむ
人たちや、道路を走っていく車の
音さえもまるでライブの演出の
ように完璧で、とてもあたたかく
親密なひと時でした。
Chigayaさんの、ふんわりとして
絶妙な塩加減のフォカッチャや
野菜のスープ、ライブの曲に
合わせて出されたカリッと
温かなキャラメルスコーンも
素晴らしく美味しかった。
「空間も含めて、総体で
数行の詩を表現したい」と
おっしゃっていたように、
音・色・匂い・温度のすべてが
一体となって素敵な空間を
作り出していたライブでした。


ライブで販売されていた
ご本人の詩と写真の本に
サインを入れていただき、
翌日はご一緒に鎌倉散策をして帰途へ。
するりと感触の良い紙の
ページを1枚1枚めくりながら、
この本を開くたび冬の夕刻の
あの素晴らしいひと時を
思い出すことができそう、と
幸せな気持ちで美しい詩と
写真を眺めている今です。


静かな波のような音楽と、
陽の光を受けきらきらと輝く
海の景色が、数日を経た今も
身体の中にたゆたうように
残っていて、ちゃぽんと
音を立て揺れているようです。

小さな旅の良い記憶が
またひとつ、増えました。


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ヨガTTを終えて

2016年12月11日、日曜日。
約1年かけて学んだ
全米ヨガアライアンス200時間
資格取得コース、無事に修了する
ことができました。


主な内容は下記の通り。
・ヨガアサナ 基本70ポーズ
・瞑想法、呼吸法
・ヨガの歴史
・ヨガ哲学
・解剖学(体の構造を理解するため)
アーユルヴェーダ基礎知識
・アジャストの仕方
・ヨガ指導論
など


とあることをきっかけにヨガと出会い、
そのヨガをきっかけに様々な人や物や
事に出会い、ころころころ…と運ばれ
るままに転がって、今この場所に立って
いるのだなぁと思うと不思議なのと
同時にとても感慨深いです。


ヘッドスタンドやハンドスタンドなど、
苦手なアサナたくさんで
本当に気持ちがめげたこと。
みんなの前でデモンストレーション
するたびに緊張して上手くできなくて、
さらに落ち込んだこと。
日々のことに時間を取られ、練習が
しっかりできずにモヤモヤしたこと。


ヨガの本来の目的はアサナではなく
心のコントロールで、人と比べたり
外のことに惑わされずに強く穏やかに
過ごしていくことのはずなのに、
そんなことすら忘れかけ
「なんでTT受けちゃったんだろ、私…」
とまで思ったりもしていました。
ヨガが少し嫌いにもなりかけていました。
正直なところ。


でも
「困難なことから逃げれば逃げるほど
もっと大変なことになるよ。今やるべき
自分の役目をきちんと果たそう」
と教えてくれたのも
またヨガだったのでした。
逃げずに向き合えて、本当に良かった。
目標を達成するって、こんなにも
大きな自信に繋がるのだなぁと
いうことを、しみじみ実感している今です。


TT最終日、3人1組になって
順番に短いヨガクラスをする
という課題が出ました。
午後の光が筋になって窓から
差し込む暖かいスタジオの中、
1年という期間一緒にヨガの勉強を
してきた仲間のそれぞれの個性を
感じさせる真剣なヨガクラスを受け
ながら、あぁやっぱり私ヨガが
好きだなぁとふと感じたのでした。


泣きごとを漏らしても、
いつも優しく受け止めて
励ましてくれた先生。
「どうして皆そんなに
良い人なのですか?
ここは天国なのですか?」と
ほっぺたつねくり回したく
なるぐらい、信じられないほど
性質の良いお仲間たち。
良い師と良い仲間がそばにいてくれた
からこそのTT修了でした。
気持ちが落ち込むことは
何度も何度もあったけど、みんなで
一緒にマントラを唱えたり
笑い合ったりした時間は、
本当に貴重で愛おしい時間です。


ヨガの練習はこれからも続きます。
自分自身のために。
そしてもっと知識と経験を積んで、
今度はきちんと自信を持って
身近な人たちにヨガを
案内できるようにするために。


ヨガの聖典で『ヨーガ・スートラ』
という書物があるのですが、
スートラとは“糸”を意味します。

「縦の糸」が先生。
「横の糸」が自分。
そうして師から教え受け継いだものに
自分の得たものを紡いでいくことで、
自分だけのヨガを織り成すことが
できるのだとか。


私の織り成すヨガは
どんなものになるのだろう。
できれば強くて美しいものであってほしい。
そんなふうに願う、今年最後の満月の夜。


TT、大変だったけど面白かったです。
ヨガの指導者を考えていなくても、
ヨガが好きで基本からその周辺知識まで
体系的にしっかり勉強したい方には
とてもおすすめだと思います。
(※期間、内容はスクールによって多少異なるようです)


Melancolia Storytellingさんの音楽

11月です。
気づけば立冬も過ぎていて、
街中では暖かい服装をした人を
多く見かけるようになりました。

夏に引き続きこの秋も、
note(https://note.mu/melancolia)や
twitterhttps://twitter.com/ayucafe?lang=ja)で
フォローさせていただいている
Melancolia Storytellingこと
相澤歩さんの音楽世界にとっぷりと身を浸し、
聴き入っているこのごろです。

美しく意志的なことばで
紡がれる独特の歌詞世界。
メロディと溶け合うように
同化する、優しい歌声。

穏やかなのに強烈で、
哀しいけれどどこか明るくて。

楽しみにしていた秋の新作
(4thアルバム『höst』)
を聴いて思うのは、
静けさの中にもさまざまな
色があるのだということ。
絶望や、希望や、陽気や、慟哭や、哀愁。
どれも穏やかな旋律なのに、
曲によって見せる表情や
色合いがそれぞれに違う
不思議さが魅力です。

夏には凪ぐ海を思わせて。
秋には冷たい北風と
珈琲がよく似合い。

冬は。そして春には。
この人の生み出す音楽は
どんなことをイメージ
させてくれるのだろう、
どんな世界を見せてくれるのだろう、と
これからやって来る季節のことを
ふと楽しみに考えてしまいます。

ご興味持たれた方は、ぜひ。
静かで深遠な
Melancolia Storytellingさんの
音と言葉の世界、どうぞ
味わってみてくださいね。

noteやtwitterで時折公開されている
みじかいお話シリーズも、
雰囲気があってとても素敵です。



www.youtube.com



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初めてのマイクラス

なんやかんや考えたり、
笑ったり、泣いたり、
誰かや何かと出会ったり。
ドタバタと過ごしているうちに
10月も終わりに近づこうと
しています。


目まぐるしくもあり、時に
停滞しているようにも感じたり。


それでも日々や時間は、誰の元にも
等しく同じ早さでやって来て、
移ろう季節とともに過ぎて
行くのだなぁと
毎度代わり映えしない感想を
持ちながら窓の外を
ふっと眺めたりしています。


ヨガのTTも、残すところ
あと2カ月となりました。


TTとは、ティーチャー
レーニングの略なので、
当然教えるための技術を学ぶし
その練習を重ねたりします。
クラスを持つ課題も、
出たりします。


正直、それがイヤで逃げ出し
たくてたまりませんでした。

ヨガが好きで
もっと深く学びたくて…という
気持ちがある一方、誰かに
教えたいもしくは指導者に
なりたいという意識は
そんなに強くはなかったから。


それに、まだ全然練習が
足りないし、教えるレベルにも
達していないし、もしかしたら
どれだけ時間をかけても
満足できるヨガなんて
自分には修得できないかも…
という不安ばかりがありました。
たぶん、それは今もそうで。


とはいえ時間は容赦なく、
与えられた時間の中で
ベストは尽くさなくては
なりません。


それに「好き」が仕事に
ならなくても「好き」に
関わり続けたいのなら、
TTを選んだ自分にとって、
これはたぶん必要な
試練でもあります。
大袈裟かもしれないけれど。


結局ぐるぐる考えた結果、
とにかく楽しんでやりましょう、
というシンプルな結論に達しました。


ヨガの心地良さが
少しでも身近な人に
伝わるように。
そして、それを拙いながらも
伝えられる自分は幸せなのだ
と思うために。


カリキュラムを考えたり、
それらしくティンシャの
用意もしたりして(多少の
アクシデントもありながら)、
準備を少しずつ、少しずつ
進めてきました。


そんな頼りない初めての
イクラス。
いよいよ今日、開催です。


どんなことになるのだか。
ドキドキと不安も含め、
たくさん楽しもうと思います。